きものでおでかけ2010
先日の日曜日、妹にきものを着せて出かけました。
毎年3月の春分の日前後の伝統産業の日のイベントは、きものを着ればバス・地下鉄無料、施設も無料になるという大盤振る舞いで毎年楽しみにしておりますが、平日は仕事で無理だし、日曜日もなかなか墓参りとか雑用事があったりで去年は行けてないのですが、今年は相方もいなかったので、妹に誘いをかけたのでした。
ただ問題は妹はきものを自分で着る事が出来ない点でした。私自身着付けはあまり上手ではなく人にきものを着せるのも初めてで、さすがに帯はあらかじめお太鼓の形が作ってある「付け帯」を利用してなんとかカッコがつきましたが・・・、右の画像がその時の画像です。
最初の訪問地の「古代友禅苑」で、妹が下前が落ちてきてすそが広がっているのに気づき、ランチを済ましてから大丸百貨店へ向かい、呉服売り場で着崩れ直しをしてもらえるので、思い切って店員さんに声をかけました。とても親切な店員さんで結局、長じゅばんから着付けをしてくれました。横で見ていましたが、おはしょりの処理も私がやるのと違い、腰紐を巻いた時点できれいに整えられ、手も早いし、付け帯も私の付け方だとお太鼓がよれっとしていたのに、お太鼓を少し小さくして奥につめてピシッと決まっていました。さすがプロだなあと非常に勉強になり、本当にありがとうございました。
大丸の前のバス停から市バス207に乗って、次の目的地、「高台寺」へ向かいました。東山安井で下車後、早歩きで人力車の整理券をもらいに高台寺公園へ到着したのが2時10分前で、着物姿の列に並びましたが、既に定員10組は埋まり、私達とその前のカップルがスタッフの人からオーバーした旨を告げられ、残念ながら乗れませんでした。3、4年程前の平安神宮では乗れましたが、高台寺は場所柄人気が高いのかもしれません。
高台寺から少し歩いて「清水三年坂美術館」もきもの着用なら無料で入場できるので行ってみました。まだ新しいのでしょうか?館内はきれいで美術館というよりもこじんまりとして画廊のような感じでしたが、蒔絵や七宝焼、京薩摩などの美術品が展示されていてなかなか素晴らしいコレクションでした。場所柄、外国人観光客が立ち寄られるようで、日本の刀についての英訳本や和菓子についての英語による解説書なども販売されていました。他にもショップにはなかなかユニークなものが並べられていて、妹は伊勢型紙を見つけ、「年賀状に型紙をあててステンシルみたいに絵の具を塗って図柄にしてもええなあ」と小さな細かい模様のを選びました。
清水寺近くの産寧坂周辺はお土産屋さんや飲食店などが建ち並び、本当ににぎやかしく、友禅の携帯電話のストラップを母のお土産と自分達にもおそろいで買って、色々なお店に立ち寄ったりしてのども渇いたので休憩して、最後の目的地の千聰(そうってこんな漢字だった?)資料館で友禅の型を和紙のはがきにあてる絵葉書作りを体験しました。なかなかきれいなできばえで結構楽しかったですね。時間があれば伊右衛門カフェでもお茶を飲みたかったですが、またの機会にと思います。