二条城に行ってきました(中京区民デー)

昨日、中京区民デーということで二条城に行ってきました。

1・7・8・12月の毎週火曜日は休城日とされていますが、昨日の火曜日は中京区民もしくは中京区に通勤・通学の人を対象に特別に無料で入城できるという事で、参加してきました二条城唐門

保存修理が完了した二丸御殿の唐門について文化財保護技師の方による説明がありました。

唐門は御水尾天皇をお迎えするために作られた門で、屋根は檜皮葺、細部は漆塗の部分や彫刻などが施され豪華絢爛な作りになっています。前回の修理が昭和48年頃ということでした。

興味深かったのは、唐門には菊の紋が数か所ついていて、修理作業中、この菊の紋をはずすとその下に葵の紋が発見された事でした。もともと徳川家のものだったのが、明治になって宮内省の管理となり、菊の紋を取り付けたのだと推測されるそうです。

二条城唐門2彫刻は長寿を連想する蝶、富をあらわすボタンの花、鶴や亀などおめでたいものが付いていて、両面違う意匠になっているので、是非二条城へ行かれたら、まずは唐門をじっくりチェックしていただけたらと思います。

青空の下、新しくなった唐門は金ぴかに輝いていました。次は東大手門の修理工事に取り掛かるそうです。

二条城には数回訪れていますが、せっかくなので、国宝二ノ丸御殿、二ノ丸庭園、本丸御殿跡、清流園の近くなど、ぐるっと拝見しました。結構広いですが、お天気もよかったので、気持ちよくウォーキングできました。

二条城は建物の保全や庭の手入れ、狩野派の障壁画の模写など莫大なメンテナンス費用がかかり、予算が足りないためか数年前から募金を呼びかけていますが、思うようにお金がたまらないのでしょうか。今回も募金用紙を配っていました。(私は一昨年募金をして1年間フリーパスのカードとステッカーをいただきました)

ちょっと前は二条城での結婚式をPRしていました。神社や既存の式場やホテルなど競争相手もいて苦戦しているのでしょうか。

最近では1日100万円で貸会場として利用できるという報道がされていましたが、これもどうだろうかなと思います。

京都市民にとって、二条城に対しての愛着心、二条城イコール京都市という感じで税金払ってなお、追い銭したくないみたいな感じなのでしょうか?

いくら京都市も財政が厳しくても文化的な物には予算を削らないでほしいと思います。

単にお金を集めるというのではなく、二条城にもっと愛着を持ってもらえるような取組をしていただくことも大事かと思います。

私は二条城のそばの中京中学に通っていましたが、「二条城は体育の時間やクラブ活動で時々、走らされる場所」という記憶ぐらいしか残っていません。近すぎていつでも行けるから行かなかったのでしょうか?その頃は興味もなかったのでしょうね。他府県の修学旅行の中高生は二条城に結構訪れておられるのになんだか恥ずかしいですね。

大政奉還の歴史舞台としても偉大なのですから、校外学習とかあったら、もっと二条城に対して多くの人が愛着が持てたのではないかと思います。歴史に限らず、城内には松が多いですが(松のお手入れもお金がかかりますね)、四季折々の木や花も愛でることもできるので、自然観察も楽しめますね。

まあそんなこんなで、京都に来たら清水寺、金閣寺、銀閣寺などへ行かれる方が多くて、

二条城には一般的な天守閣がないので地味かもしれませんが、「徳川家の京都の豪華な別荘を見てやろうじゃないか!」みたいな感じでぜひ足を運んでいただけたらと思います。