京料理の穴場のお店

八寸今日は12月30日と、もう世間はお休みモードですが、仕事の合間にブログを書いています。

先日(12月24日)、母と父から、忘年会と1年間のご褒美にと、

京料理のたん弥さんで夕飯をよばれ、カウンターに3人で陣取りました。

前の週に27日に3名で予約しようとお店に言いに行くと、26日からはおせち料理の準備でお店の営業は休みになるとの事でした。

うちの実家も毎年、たん弥さんで「りゅうひ巻」や「う巻」などいろいろ予約をしています。

年末は26日からおせち料理の予約の準備に入るため、毎年この時期は大忙しで、昔はお重ごと預かり、家によってサイズも違うので、オーダーメイド感覚のおせち料理で、手間もかかり、ふたが入れ替わったりして今以上に、もっと大変だったそうです。

前菜は呑兵衛が喜びそうな鮑や冬ならではの雲子のポン酢和えなどが少しずつ載っていて、やはり日本酒とよく合いました。

正直言って、あまりデジカメで撮影するのは好ましくないですが、とりあえずお店のよさを伝えるべく、お箸をつける前に撮らせていただ椀物きました。

椀物はおだしがとてもやさしく、しんじょうはふわふわでした。

お造り

 

お造りも赤貝、いか、鯛、ブリ、マグロ、車エビと種類もたくさんで豪華でした。

母は全部食べられないと言って、残りを私にくれました!

奥さんはとても気さくな方で、いろいろ話が弾みました。

「昔(1号店におられた頃)、王将の前社長の大東さんの車(三菱の代表車と記憶)をうちで預かっていたなあ」と母が言えば、父は「王将が来る前はうどん屋とかおでん屋とか、できては続かず、王将になってからはずっと続いて、東映が土地を売る時はもめとったなあ。王将が全部買うてやったらよかったんや!」と無茶な事を言い、私は「昔の王将ってバス停の前の歩道の後ろのマスに汚水が流されていて、今のきれいな王将からは考えられへんなあ。タッパを持って生餃子のお持ち帰りしていた時代があったな。今は紙箱に2人前ずつ入れてくれてあるから、ようタッパなんか持っていけへんし、東映がある頃は東映まんが祭りに連れて行ってもらって、紙の帽子かぶったなあ」とか言いながら、酔っ払いのたわごとだが、昔を懐かしんで楽しかった。

焼き物蕪蒸し焼き物はまながつおだったでしょうか?

ふんわりと焼いてあり、ほんのり甘い感じがしてとてもおいしかったです。これも熱燗とよくあいました。

 

冬と言えば、かぶら蒸しですね。
あんがかかっていてほっこりしながらも、少し苦みがありました。

 

 

ぶりしゃぶメインはぶりしゃぶ。おだしにくぐらせて、黒七味を少しふっていただきました。

ちりめん山椒ごはん
もうおなかいっぱいでしたが、お漬物とちりめん山椒のかかったご飯もしっかりいただきました。お漬物にも黒七味(原了郭)があうよと奥さんがおっしゃっていて、これははまりました。

抹茶ババロア
最後は抹茶ババロアをいただきました。

呑んで(生ビール計5杯、熱燗2号2本)、

食べて(おまかせBの税込6000円のコース3名)合計2,3000円弱でした。

この内容でこの値段はお値打ちだと思います。

高級料亭のように着物姿のお運びさんが居るわけでもなく、庭があるわけでもないですが、それほどの観光地でもない(一応壬生寺の近くです)住宅街の一角にありながら器もよく(77歳の父が褒めていました)、もちろん味もどこのお店にも負けず、雰囲気もくつろげて、本当に素敵なお店です。

カウンター7席、テーブル席が少し、2階席は宴会用と小さなお店ですが、これぞ穴場のお店だと思います。行かれる場合は電話で予約をしてくださいね。(御主人は予約に応じて仕入れされますし、お通夜の仕出しで忙しい時は休まれるので、ご注意ください。もしお店に行かれたらお料理の事や京都の事など奥さんに話しかけてくださいね。気取らない愉快な方なので)

折しも先日12月4日にユネスコ無形文化遺産に「和食」が登録されました。その流れを受けて今後、京都の学校給食にも和食を積極的に取り入れるとの事でした。パンと牛乳が中心だった給食からどんな給食ができるのか、興味があるところです。コストや手間など課題も多いですが、和食のよさを子ども達に伝えるのは大変意義のある事だと思います。

京都は老舗の高級料亭から王将や天下一品のようなB級グルメまでバラエティ豊かですが、京都へお越しになられたら、予算や状況に応じて食事を楽しまれてはいかがでしょうか?

今年もあと大晦日の日を残すのみとなりました。今年1年間、ブログを読んで下さった方、本当にありがとうございました。来年も他愛のないブログをちょこちょこアップしていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。