京都駅ビルきものステーションオープニングイベント

nishi この間の日曜日、着物を着て「京都駅ビル・きものステーション」オープニングイベントに参加しました。午前中は、西本願寺の国宝飛雲閣や書院などを特別に拝観させていただきました。着物姿で参加するのが条件で、たまたまインターネットでこのイベントを知り応募した次第でした。この日はあいにくの雨で、飛雲閣は傘を差しながら、廻りました。飛雲閣の前に書院や虎渓の庭を見せていただきました。その中で、能を行う舞台の下の地面には鴨川の石が使用されていたそうで、この石によって音響がよくなるのだそうです。天井には書物の絵が書かれていて書物がねずみにやぶられたりしないようにとの願いから三毛猫が一匹描かれていたり、遊び心というか風流ですね。いろいろな由緒があって興味深く拝見しました。約1時間程でしたが有意義でした。西本願寺の特別拝観後、昼食をとって京都駅に向かいました。お天気が良ければ大階段のある室町小路広場で行われたのですが、雨のため京都劇場のそばになりました。1部はきものについてのトークショー、2部はプロのモデルによるきものファッションショーでした。トークショーには市田ひろみ先生、山田京都府知事、モデルのマリエスタさんがきものについての意見を述べられていました。山田知事によれば京都府の一部の公立高校できものの着付けを学んでもらうといった試みも始めているとの事でした。これは良い事だなあと思います。ただ、私自身、着付けができるようになるまで結構苦労?したので、なかなか学校現場で大多数の生徒がどれぐらい着付けができるようになるのか疑問ですが、着物に対しての動機付けになって、ゆかたぐらい自分で着てみようと女の子なんかは頑張り出すかもしれないですね。市田先生は「自分で着られるようになると、いろいろな所に着物で出かけるようになるので、ぜひ自分で着付けができるようになった方が楽しいですよ」とおっしゃっていました。まあ確かにその通りなのですが、着付けって本当に知らない者からしたら複雑なもののように思えますし、どんな所に習いに行ったらよいのか私自身も最初よくわかりませんでした。何某着物学院とかはお免状がもらえて振袖も着られるようになるとか、無料着付け教室は帯やら着物やら勧められそうで・・・どこへ行って習えばよいのか敷居が高いように思われますから、まずは小紋や紬の着物が着れたらいいと思うので普段着の着物の着付けを重点的に教えてもらえる教室を探したらよいと思いますね。今回、ファッションショーでは京都駅ビルの着物ステーションで着付け・レンタルしてもらえる着物をモデルが着用していましたが、20代、30代の女性向けの着物ということでした。一部正絹の物や男性用の着物もあるということでしたが、どうやら大半は合繊の着物に半幅帯で、変わり結びがされていました。私個人の意見ですが、もっと40代50代の女性向けの着物も用意してレンタル料金が高くても正絹で帯も名古屋帯で帯締め、帯揚げも揃えれば、若い女性以上に今まで敷居が高くて着物をあまり着なかった中高年女性はこれをきっかけに着物にはまるのではないかと思います。話がそれましたが、私もなんとなくモデルの着物姿ばかりデジカメで撮影していましたが、後で思ったのは会場に来ていた人の着物姿をたくさんデジカメにおさめるべしだったなあと後悔しました。市田先生もちらっと会場の着物姿の人をチェックしていじりたがっていました。趣旨が駅ビルのきものステーションのお披露目で、モデルさんの着用の着物の説明をするのが筋なのですが、実際、一般の参加者は年齢層も幅広くて色々な着物をお召しになっておられて正直こちらの方が興味津々なのでした。

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