伝統産業の日in三条かいわい

春分の日の20日に、きものを着て外出しました。

私は白大島の花柄(椿にも見えるしバラにも見える?)のきものでアンサンブルの丈の短いコートを着て、母は縞の江戸小紋をかっこよく着こなしていました。残念ながらデジカメをもってはいたものの、タイミングをはかれず撮影できませんでした。

朝10時に京都文化博物館で母と待ち合わせて、「日本画こころの京都」を鑑賞しました。

江戸時代、近世、現代の画家が描いた京都の絵が展示されていました。行事や風景など飽きることなくじっくり楽しめました。

絵を見た後、2階総合展示室で京都府所蔵の雛人形コレクションを拝見しました。ボランティアの方が親切に解説して下さいました。

大変貴重な有職雛だそうで、当時の公家の姿をあらわしているため、地味なきものを着て、眉毛はそっているため、人形の顔にはかかれておらず、額の髪の毛の生え際に眉毛がかかれているとの事。眉毛と目の間が広いほど美人だそうです。

文化博物館を出て、姉小路通りにある万華鏡ミュージアムにお邪魔しました。通常、入場料は300円ですが、きもの姿なので伝統産業の日のパンフレットの無料入場券でタダで入れます。とにかく、いろんな万華鏡が展示されていて手にとって自由に見れるのですが、スタッフの方がやさしく正しい見方を教えてくださいました。母はどうやら万華鏡が好きみたいで、お土産に自作できる万華鏡一つを買っていました。普段、淡白な母が食いついているのが意外でした。

ランチを食べてから千總ギャラリーへ行きました。1階は伊右衛門カフェになっているのですが、大人気のようで、満席でした。伊右衛門カフェの中に入り、カフェの人が視線を向けたので「2階へ行きます」と声をかけて上りました。

こちらのギャラリーでは老舗高級呉服店である千總の貴重なお宝を無料で拝見させていただけます。これまでも数回お邪魔しておりますが、今回は子どもの小袖を展示していました。江戸時代の子どもの着物ですが、紋も入っていて立派でデザインがしゃれていました。

見終わってお店を出ようとしたら、雨が降っていました。残念ながら着物は雨に弱いので、これにて終了としました。

ここ数年、京都市の伝統産業の日のおかげで、母ときものを着て無料で入れる施設を訪れて楽しんでいますが、今年も良い思い出となりました。年々、財政上の事情から無料施設が減っていてとても残念ですが、また来年もきものを着て二人で楽しみたいものです。