伝統産業の日in西陣

昨日、母上様と西陣に行ってきました。西陣織会館は昔行った事がありましたが、あまりじっくり見た事はありませんでした。今回は伝統産業の日のイベントとして実演・体験教室や全国染織産地特別コーナー、源氏物語をテーマとした作品などの展示を拝見しました。実演コーナーでは職人さんが手を動かしながら、親切に説明をして下さいました。説明をおうかがいした男性の職人さんは舞妓さんのだらり帯を織っておられて、4ヶ月程で仕上げるとおっしゃっていました。普通の帯と違って幅広で大きめですが、すばやい動きで着々と織っていかれてさながらマジックのようでした。ルーペを使って織りの細かさも見せていただきましたが、きれいに織られているのがよくわかりました。女性の伝統産業士の職人さんもとても気さくにお話してくださいました。私たちが「すごい!ようこんなん織れるなあ」と感心していると「こんなん誰でもできるよ」とおっしゃていましたが、謙遜ですね。すごい技だと思いますね。最近、中国製とか機械織りとか多いみたいですが、手作りで良いものは高いのは納得だなあと思いました。西陣織会館で着物ショーをピーコのように母上と批評しながら見て、その後、松翠閣さんに行きました。こちらは素敵なお屋敷といった感じで無料入場券で入れてもらったのに加えて、織物のしおりも頂戴しました。こちらは主に機械織りによる和装小物や絵画を作られていると言う事で、モネの睡蓮は照明付で織物とは思えない程雰囲気が出ていました。機械だからこそこんな細かい物ができるのでしょう。お屋敷自体が清潔感があって落ち着いた雰囲気で通路の床には織物の敷物が敷かれて、なんだか踏むのがもったいないようでした。玄関にはたくさんのお花が飾られていてスタッフの方もとても感じがよかったです。こちらは着物ならいつでも無料で見学できるとのことでした。松翠閣さんを出てそろそろお昼ご飯を食べようかと歩いていると、親子丼のおいしそうな匂いに誘われ鳥岩楼さんで昼食にしました。見た目は小さな丼でしたが、結構ボリュームがあって満足でした。その後、織成館へ向かいました。織成館の前の道は雰囲気が良いので母上様の写真を撮影しました。須佐命舎と名づけられた新館は島根県の廃校になった小学校の廃材を利用して建て直したものだそうで、1階部分の銀花談話室は吹き抜けの空間にセンスの良いイスとテーブルが並べられ、。(通常は300円で)気に入った本を読めるようになっていました。季刊誌銀花は全部そろえていて、母上はこの雑誌をすっかり気に入ってしまい、京都の西陣の特集号を買って帰りました。
普段、千本通や堀川通は車で通りますが、奥まったところはほとんど歩くこともなく、じっくり訪れた事もなかったのでこのイベントのおかげでとても優雅に楽しい時間が過ごせて良かったです。来年はどこへ行こうかな?なんて思ってしまいますね。

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