国文祭2011「植物園大茶湯」
11月3日の文化の日に京都府立植物園に行ってきました。
再開園50周年記念で入園料が無料、国民文化祭の行事の一つの大茶会の開催もあってか駐車場待ちの車がずらりと並んでいました。正門まで行くと、スタッフの人が自転車は歩道上に置いてくださいと言われ、来た道を戻ってだいぶ端の方に置きました。
「再開園50周年って?」と疑問を持たれた方も居ると思いますが、終戦後植物園は昭和20年から32年まで連合軍の駐留に伴い、家族の住宅地として指定を受け、昭和36年に植物園として再開園したと平成21年9月発行の京都御苑ニュースという季刊誌で当時の植物園園長の松谷氏(現名誉園長)が述べておられました。当初、京都御所外苑が指定されていたそうですが、当時国民感情からいくらなんでも御所ははなはだ良くないとの陳情を米軍が受け入れ、代替地と指定されたのが当時の植物園だったそうです。
芝生広場の真ん中で役所関係者のみで式典が行われていましたが、大半の人は無関心で茶会の順番待ちをして、再開園の意味も知らないんじゃないかなあと思いました。
見事な菊を見て、しばらく歩いていると、水車小屋の前でパンの引換券を先着100名分配布しているとの張り紙を見て、とりあえず行ってみようと水車小屋に向かいました。水車の中に臼が仕組んであって、その臼でひいた小麦粉を使用して焼いたパンを北山通りのパン屋さんでいただけると言う事で、非常にラッキーでした。
園内を一通りまわるとお昼になり、お弁当を食べてからお茶をいただくことにしました。
カナダ人の裏千家家元ランディ先生のお茶席は午前に比べると行列もましだったのですが、お弟子さんによると、主菓子は午前中に追加分もなくなったとのことでした。ランディ先生の故郷カナダが名産地のメイプルシロップときな粉が材料のきんとん状のお菓子だったそうです。残念!ランディ先生のお店で販売しているマドレーヌでお抹茶をいただく事になりました。私に出されたお茶碗は龍の図柄でした。来年の干支で縁起がいいなあと嬉しくなりました。
最後に煎茶をいただきました。お抹茶は習っていたので作法はわかるのですが、蓋付きの小さな茶器を手渡されてどうしたものか?と思っていたら、蓋をずらしてすすりながら飲むそうでしたが、なかなかうまくすすれなくて、少し茶葉を飲んでしまいました。
洋風庭園では紅茶もふるまわれていて、とてもいい感じでした。
今回の「植物園大茶湯」はなかなか楽しい企画でした。
まだ紅葉には早かったですが、色とりどりの花も見れて美味しいお茶もいただけて、大満足の文化の日となりました。