銀閣寺
お正月休みの最終日の昨日、銀閣寺に行ってきました。銀閣寺は足利義政が創建した別荘で、銀閣寺は俗称で慈照寺が正式な名称でもあり、のちに臨済宗相国寺派のお寺に改められて現在に至っています。今まで何度か銀閣寺には訪れてはいるものの、ただなんとなく見ていましたが、少しの予備知識をもっての再訪だったので、興味深く拝観できました。ある本によれば、義政は政治的には無能だったが、美的センスはよかったようで、銀閣寺は西芳寺(苔寺)をお手本とし、京都中の美しい木や石などを奪い集めるほどまでの力の入れようであったそうです。この時、応仁の乱で京都の町は荒れ放題で、民衆は苦しい状態にも関わらず、銀閣寺を作るのに自分の贅沢をあくまでも通すといったわがままぶりだったため、義政が死んでからは銀閣寺は荒れ放題だったそうです。しかし、後に向月台、銀沙灘などが作られて現在のような状態になったわけです。金閣寺は金箔できらびやかなのに対し、銀閣寺はわびさびを感じるのは言うまでもないですが、もちろん金閣寺も素晴らしいのですが、銀閣寺はより深いものを感じます。銀閣寺を後にして、百万遍まで歩いてお昼ご飯を食べて、帰りました。今年もあちこち出掛けて視野を広めたいなあと思った1日でした。