雨宝院と千本閻魔堂の桜

雨宝院 昨日(4月21日)、ガレージから自転車をこいで雨宝院の桜を見に行ってきました。

西陣の奥まった所にあるにも関わらず、たくさんの人が桜を見に来ていました。

歓喜桜という仁和寺と同種の八重桜で、京都市内の大半の桜が散った後でも楽しめる事もあって、インターネットの影響もあり、平日にも関わらず狭い境内はカメラの人だらけでした。 このお寺は桜だけでなく松も有名で頭上に松の枝が立派に伸びているようでした。(今ふりかえってみると桜ばかり追い求めて、松には全然目もくれていませんでした。大変立派な松やのに・・・)時折、風が吹き、桜吹雪も見る事ができました。

雨宝院からペダルを少しこぐと、渡文さんの織成館がありました。このあたり西陣界隈は着物関係の会社が多く、雰囲気のある町で、自転車でも走りやすく、他にも由緒あるお寺やお店があり、西陣だけでも見どころは結構あります。

千本寺ノ内に出て商店街が並ぶ中に不思議な雰囲気を出す千本閻魔堂に着きました。こちらでは5月1日から4日まで京都三大狂言の一つ千本閻魔堂である狂言も行われます。

閻魔大王様をお参りして紫式部の供養塔まで進みました。こちらの桜は普賢像桜という桜だそうで、「花弁の中から小さい双葉が出て、茎が長く垂れ下がる情景が普賢菩薩の乗った白像の鼻に似ていることからそう呼ばれている」とのことですが、

確かに枝垂れ桜でもないのに茎と言うよりも花が垂れているのはわからなくもないです。他の桜と比べて率直に感じたのは、葉っぱがまるで桜餅の葉みたいにまるで塩漬けしたみたいに茶色いなあと思いました。

こちらは先に訪れた雨宝院に比べて数人程度しかいなくて静かでした。不覚にも財布を忘れてお賽銭できなかったので、次回、狂言を見せてもらいにまた訪れるつもりです。

千本閻魔堂からはさらに西に向かって私の母校である花園大学の歴史博物館に寄る事にしました。かねてから無料ならば、一度行っておきたいと思っていました。

卒業以来初めて門をくぐり、当たり前のように地下の駐輪場に自転車を置いてから、社会人の学生のふりをして?てくてくと奥の図書館のある建物まで向かいました。授業中なのか学生達のぱらぱらとちらばって談笑する姿を見ましたが、構内は静かな感じでした。

エレベーターで4階まで上がり、まずは常設展を見ようと中に入ると誰もいなくて無人状態でした。貴重な出土品などはちゃんとガラスケースに入っていますが、図録などとられないか心配になりましたが、まあ大丈夫なんでしょう。

花大は京都のど真ん中にあり、平安時代の遺物がたくさん出土しているそうで、そりゃあ博物館作って飾るだけの価値はあるなあと思いました。

京都では建物を建てる前に発掘調査が義務付けられていて何か出れば工事はストップ、調査費用がさらに施主にかかるので、難儀ではありますが、考古学上貴重なので致し方ないですね。

今回の特別展は「狩野派の絵画、京狩野の作品を中心に」というテーマで、こちらの入口には学生と見受けられる女性がいらっしゃてパンフレットを手渡してくれました。せっかくなので芳名帳に記入しました。

やはり私だけでゆっくり鑑賞させていただきました。中でも印象に残ったのが、狩野派は絵画の鑑定もしていたということでした。

「探幽縮図」という物で、カメラなどない時代に記録として模写した物が残っているのはすごいですね。狩野派は江戸時代の絵画のスタンダードだったのだなあと改めて分かりました。

せっかくの博物館、花大もあまり宣伝していませんが、無料ですからぜひ興味のある人は足を運んでみてください。狩野派の絵画は6月4日までです。ただし休講日や日曜日はお休みですからご注意下さい。

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