2012年永観堂の紅葉

昨日の日曜日、永観堂へ紅葉を見に行ってきました。私自身は20年ぐらい前に訪れていたのですが、あまり覚えておらず、相方は「もみじの永観堂」というポスターで永観堂の事は一応、見知ってはいました。「百聞は一見にしかず」と言う言葉もあるので、今回1000円の拝観料を払って境内の中に入りました。

正直、1000円って高いなあと思いましたが、なかなか見ごたえがありました。

まず、目に入るのが放生池、池のそばの紅葉が鮮やかで、カモがのんびりと泳いでいました。

靴を脱いでお堂に上がり、手入れの行き届いたお庭にはもみじ以外にもススキなどが植えられていました。寺宝も展示され、曼荼羅や長谷川派の障壁画なども見る事ができました。臥竜廊という階段を登って行くのも不思議な感じでした。

見どころがいくつかあり、特に有名なみかえり阿弥陀には多数の人が並んでいました。

確かにこんな首をかしげた仏様は珍しいですね。心なしか表情もやさしげな感じにも思えました。現代に生きる私達にとっては仏様から他者を思いやる気持ちを汲み取って欲しいとのことでした。

永観堂の正式名称は禅林寺で、浄土宗西山禅林寺派の総本山ということです多宝塔

私の実家はその末寺にあたる静市の恵光寺で祖父母の代からお世話になっています。すごく温厚、気さくな住職で、内外にも目を向けて開かれたお寺を目指されていて、常々素晴らしい方だなあと思っていました。

その方の総本山に今日はお参りさせていただいたんだなあと思うと、なんだか嬉しくなりました。

多宝塔からの眺め 多宝塔のそばまで上がりました。なかなかの見晴らしでした。西は愛宕山まで良く見えます。手前の赤いのはもちろん永観堂で、上から見る事でいかにたくさんのもみじの木があるかがよくわかります。

西の方角というのは仏教的に西方浄土と言う考え方があり、亡くなった人への思いなど、新たに自分自身を見つめ直し、反省するのも修行の一つとの事でした。

紅葉狩りにと、軽い気持ちでお参りさせていただきましたが、他者への思いやりの気持ちが大切なのだとあらためて気づかせてくれて、大変有意義でした。