健全化団体
昨日の京都新聞1面の「日航再建計画」の左横にその記事よりは小さく「京都市 健全化団体恐れ」の記事が出ていた。
以前から京都市の財政は苦しいとは言われ続けていたが、早ければ2年後には健全化団体になる恐れがあるとのことだった。新規事業は抑制するとはいうものの、いったいこれからどうなるのかと思う。健全化団体に指定されると国保料や保育料の他、各種手数料の大幅値上げとなるとの事。いったいどれぐらいの値上げになるのだろうかと思うが、それだけで財政が立ち直るとも思えないし、いったいこれから先どうするつもりなのだろうか?
国の方は民主党が無駄な公共事業などをカットして2兆円ほど補正予算をカットしたと昨日からニュースで伝えているが、京都市も民主党のような大胆な改革をやらないとますます立ち行かなくなるのではないだろうか。今年度は市の職員の給与カットや施設使用料などの値上げなどを既に行ってはいるものの、もともとの財源が大幅に不足している状況に変わりはなく、今後ますます大変な状況になりそうだ。
このような状況に陥った原因について、生活保護世帯が予想以上に増え、地価下落による固定資産税の減収としているが、これについては京都市だけでなく、他の市町村でも当てはまる事ではないだろうか。
一番の原因は地下鉄建設の莫大な借金、維持費ではないだろうか。以前市民しんぶんに交通局のリストラ策について書かれていたが、どういうわけか京都新聞ではこの点については触れられていない。
きちんと京都市の現状をわかりやすく開示するのが新聞の役割ではないだろうか。どういうわけか京都人はあまり深刻には考えていないが、あとの子ども達の世代が大変な状況になるのは目に見えている。どうにかならないものだろうか?
例えば、市バス地下鉄乗り放題の夢のような”敬老乗車証”は現在、所得に応じていくらか自己負担してもらった上で交付していて、高齢者にとっては非常にありがたいのはわかるが、この際、廃止するぐらいの考えはないものかと思う。(昼間の乗車なら昼間割引回数券を使用するなど工夫してもらう)大学生など若者は地下鉄は高くてバスは時間が読めないので自転車に乗る人が多いという実情もある。駐輪場の整備をしろとは言わないが、痛みをわけあうぐらいの心意気が必要ではないだろうか?
市営駐車場は清水、嵐山駐車場などの観光駐車場や駐輪場など市内数箇所を管理しているが、市の天下り先の一つでもある都市整備公社を民間にまかせるなど徹底的に効率を優先して、利益を市に還元すると結構な税収が見込めるのではないかと思う。予算をたくさんもらいながら不景気のため利益が上がらないと言い訳をして収入を減らして赤字を出しているという状況では市のお荷物ではないだろうか。事業費といった大まかな勘定科目では何にお金がかかったのかわからず不透明である。駐車場は材料費もかからず、経費はそんなにかからないはずなのになぜにそんなに予算がいるのか、人件費をとりすぎてるのではと下世話な事を想像してしまう。天下り先の整理もぜひとも取り組んでもらいたいと思うのは私だけではないはずだ。
市民に負担を強いるばかりで、行政の方で努力する事がまだまだたくさんあるのではないかと思う。