2012年宵山
16日の夕方、宵山見物に行きました。
数年前からデジカメで山や鉾を撮影するのが楽しみで、祇園祭は「動く美術館」とも言われ、豪華な懸装品も見どころの一つです。ヨーロッパやインド製のじゅうたんや織物などはさまざまな模様があり、これだけでも非常にゴージャスで見ごたえがあります。今みたいに外国との行き来が活発とも思えない時代に、日本の柄を織らせたり、あえて異国の模様を取り入れたり、斬新かつチャレンジ精神が旺盛だなあとつくづく思います。
私にとっては羨望の祇園祭で、毎年暑さと混雑に負けてしまい、なんとなくレンズをむけていますが、今年はパーツ(細かい所)に少し注目してみました。
遊び心といっていいのかわかりませんが、例えば月鉾のうさぎ(亀も下方にいて屋根のてっぺんにはヤタガラス)、岩戸山の神様を撮影してみましたが、かわいいですね。
一般的に山と鉾の違いは
山には松がついていて個性豊かに?さまざまなご神体が乗っていますね、
鉾には超長い刀のような槍のようなのがあるのが特徴と考えても間違いではないかと思います。
例えば月鉾の鉾頭(鉾の先)は三日月の形、放下鉾は丸が三つ組み合わさったような形で、日、月、星の三光が下界を照らしているのをあらわし、 長刀鉾のは鋭そうな形で疾病と邪悪を取り払うとされています。パンフレットや本でもなかなか鉾頭まで写真で確認する事ができませんが、実物を見る時はてっぺんの鉾頭は必ずチェックするといいですね。形で何鉾か?がわかるようになりますね。
鉾頭や屋根裏のみならず、ご神体の人形なども由緒正しい稚児人形だったり、かまきりのからくりもあり、個性的で、奥深く、毎年新たな発見があるのが祇園祭の魅力ですね。
今年は三連休で人出もかなり多かったせいか、去年、応援の意味を込めて買った大船鉾のちまきも売り切れていました。とりあえず去年のちまきを返しておきました。
どこで粽を買おうかと迷いましたが、地下鉄に乗って帰る前に烏丸御池駅すぐの鈴鹿山でちまきを買いました。子ども達のわらべうたがかわいらしかったです。
暗い事件や先行きが見えない世の中ですが、美しい物を見て心を豊かにお祭りでパワーをもらって元気に夏をすごしたいと思います。