「貴婦人と一角獣展」を見に大阪へ行きました
おとといの日曜日に「貴婦人と一角獣展」を見に行きました。
三条から京阪電車に乗って京橋で乗り換えて中之島線の渡辺橋駅というところで下車しました。駅はまだ新しい事もあり、モダンできれいでした。地上に出るとおしゃれなオープンカフェなどもあり、きれいな街並みで、5分程歩くと大阪国立国際美術館に着きました。
国際美術館にふさわしい近未来的な感じの建物で、今回の企画展のデザインのフィルムがガラスに貼られていました。
今回の「貴婦人と一角獣展」は仏のクリュニー中世美術館所蔵のタピスリー(英語ではタペストリー)の最高傑作で、これまで1度だけ米国メトロポリタン美術館で公開されただけで、奇跡の初来日と称するだけあって本当に素晴らしかったです。
京都の美術館(国立博・文化博)は私語を少しでもしたら、小さな声でも係員に注意されますが、こちらではスタッフの方がおられても、それぞれが楽しげに感想を述べながらじっくり鑑賞できる雰囲気で、とても楽しく拝見できました。大阪では結構テレビなどでも宣伝されていたみたいですが、混雑もなく入場制限もなく、広々とした空間でゆっくりと楽しめてよかったです。
タピスリーは部屋を区切ったりするのに作られた織物で、防寒の役目もあるそうです。教会や貴族の御屋敷などで用いられたそうです。
今回の「貴婦人と一角獣」は意匠も素晴らしいし、テーマに深みがあるのも鑑賞する上で楽しく、西暦1500年頃にこれだけの織物を作る技術があることも驚きでした。
そういえば京都の祇園祭の鉾の懸装品に割とヨーロッパの織物が用いられているのを思い出しました。なぜ日本のお祭りに外国の織物を採用するのかと常々疑問がありましたが、当時、芸術品として内外でも非常に評価が高かったのでしょうね。
芸術の秋におすすめです。