浄瑠璃寺・岩船寺・石仏の里を歩く(2013.11.24)

勤労感謝の日の翌日、京都の南、奈良に程近い木津川市にある岩船寺・浄瑠璃寺を訪れました。以前から浄瑠璃寺へ行きたいなあと思いながらも遠いのもあってなかなか行けずじまいでしたが、今回ハイキングがてら行ってみようと思い、京都市内から車を走らせ1時間ちょっとで岩船寺に着きました。

車は岩船寺の近くの駐車場?(どちらかというと空き地)に停めました。「岩船寺まですぐそこです」みたいに書かれた看板があって、無人でポストみたいな箱に200円を入れて利用するようになっていましたが、なんてのどかなのでしょうか。ちなみにお寺のすぐそばの駐車場はちゃんと人がいて300円でした。

岩船寺山門と書くように本来お寺は山にあるべく、岩船寺は山の中にあるお寺そのものでした。浄瑠璃寺と比べて人も少なく静かでした。こちらのお寺は紫陽花寺としても有名です。

岩船寺から浄瑠璃寺の道中には石仏があちこちにあり野菜の無人販売があったり、田園風景を見ながらのウォーキングはすがすかしく、気持ちがよかったです。途中お弁当タイムをとって約1時間ほどで浄瑠璃寺に到着しました。

浄瑠璃寺は岩船寺に比べて人が多くにぎわっていました。駐車場も午前中は空いていたのに昼を過ぎると満車になっていました。

浄瑠璃寺お寺の中は自由に入ることができます。池をはさんで東側に三重塔、西側に阿弥陀堂があり、阿弥陀堂の中へ入る場合は拝観料が必要となりますが、これを見なければ来た価値がないといっても過言ではないです。

なぜなら平安時代に流行した九体阿弥陀仏が唯一現存しているからです。

平安時代、京都の岡崎エリアに6つの寺が建てられ、六勝寺と呼ばれていました。そのうちの一つの尊勝寺にも九体阿弥陀堂の跡が遺跡調査で見つかっていますが、

浄瑠璃寺が京都市内から外れていたことなどから奇跡的に当時のままの姿をほぼ残したのでしょう。

平安時代の人々の極楽浄土への思いをはせながら、三重塔から阿弥陀堂を拝みました。

今回は秘仏の吉祥天女像(福をもたらす女神)は開帳されていなかったので、またの機会に拝見したいなあと思いました。

浄瑠璃寺を後にして元来た道を引き返して再び、岩船寺へ戻りました。

野仏その途中、野菜を売っていたので、大根と里芋を買いました。200円と安く、葉っぱもついていました。帰ってから、大根をおでんでいただきましたが、やわらかくておいしかったです。

大根の葉っぱもごま油で炒めて醤油で味付けをしてご飯のお供ができました。

車に乗る前に岩船寺の参道の茶店でおやつタイムとして相方はあんこ入りのヨモギ餅(少し焼いてくれはりました)、私はぜんざいを注文しました。

お店の方に「こちらでお餅はついてはるんですか?」とたずねると、何を当たり前の事を聞いてくるんやろうという感じで答えてくれはりました。もちろんヨモギも摘んでこられたものです。二人合わせて700円(安い!)で、ほっこりしました。

のどかな田園風景、飾らないこの土地の人たちに、癒された一日でした。