2014年5月4日鷹峯から正伝寺まで歩く
ゴールデンウィークの後半二日目、三条京阪から市バス59に乗ってウォーキングのスタート地点へ向かいました。途中からバスは満員となりました。おそらくほとんどのお客さんは金閣寺、龍安寺へいかれるのでしょう。
人をかき分けて、金閣寺道バス停を下車後、金閣寺の前の道路を進み、住宅街を通って鷹峯方面に向かいました。しばらくすると、三条天皇北山陵がありました。
とにかく、静かで紙屋川沿いを歩いているとどことなく涼しく感じました。
途中、しょうざんというリゾート施設がありました。子どもの頃にプール、学生になってからはボーリングで訪れた記憶があります。京都で床といえば、貴船や鴨川が有名ですが、しょうざんでも床があり、知名度は低いですが、値段は比較的リーズナブルで結構穴場かもしれません。
やがて原谷との分岐点にさしかかり、ガイド本いわく京都一急な坂道を登って行くと、鷹峯です。
悟りの窓、迷いの窓で有名な源光庵や吉野太夫ゆかりの常照寺があり、紅葉の時は人も多いのですが、この時期は静かで落ち着いた雰囲気でした。
そこから玄琢バス停を下がっていくと、豊臣秀吉がつくった御土居があります。
京都の町を外敵、鴨川の水害から守るために作ったものと言われていて、京都市内数か所に御土居跡が残っていますが、ここのはまさにザ・御土居という感じでなるほどこんな感じなんだなあとイメージがつかめます。残念ながら、金網ごしでしか拝見できませんが、すごいものです。こんなのが残っているのですから。
お弁当は少し歩いて大宮交通公園でいただきました。中年の男と女二人だけでベンチに腰をかけてお弁当を食べているのは周囲の家族連れからすれば少し怪しかったかもしれませんが、大宮交通公園での子どもの頃の思い出を相方に話しながら、ゆっくりできました。せっかくなので公園内に展示されている市電の中に入ってみたり、記念撮影しました。最近、梅小路公園にも市電が展示されましたが、ここのはだいぶ汚れて、きれいにしていただきたいものです。公園ではゴーカートが昔と同様、大人気で券を購入する親子の行列ができていました。公園内にも御土居の史跡もあり、桜の木もあってお花見も楽しめるし、こんなに子どもたちが楽しそうに遊んでいるのだから、もう少しこの公園にも予算を出してもらって、整備してもらえたらと思います。
昼食後、今日の一番の目的地の正伝寺へ向かいました。このお寺のお庭は比叡山を借景にしてサツキの刈り込みで構成された枯山水のお庭と血天井が有名で臨済宗南禅寺派のお寺です。山門の前のシャガと青もみじがきれいでした。
禅寺のお庭らしくシンプルイズベストという感じで余計なものがなく、すっきりとしたお庭で、数人の人が訪れていましたが、この静寂を邪魔したくない思いからでしょうか?とにかく静かで遠慮がちに声を発する雰囲気でした。
鷹峯、御土居、大宮交通公園、正伝寺のお庭など、地味ではあるけれど、歴史も楽しめて充実した新緑のウォーキングを楽しめました。
(今回のコースは京都新聞出版センターのウォーキング京都を参考にしました。)