秋の琵琶湖疏水「明治ロマンの道ウォーク」

otsuunga 勤労感謝の日の日曜日、京都の水道水の源流を訪ねるウォーキングに参加しました。

京阪浜大津駅で集合後、琵琶湖を眺めながら、取水口のある大津運河、困難を極めたトンネル工事エリアの小関越え、山科疏水、蹴上を経て、ゴールの琵琶湖疏水記念館までの約10キロのコースを歩きました。

明治時代、天皇が京都を離れ東京へ移られると京都の町はさびれてしまいました。そういった経緯から京都に活気を取り戻すために、産業振興を目的として琵琶湖疏水が建設されました。

水力発電で日本で最初の電車を走らせ、蹴上のインクライン(傾斜鉄道)で物資の輸送にも利用され、このビッグプロジェクトで京都の町はにぎわいを取り戻しました。

そんな京都が誇るべき琵琶湖疏水にまつわる史跡をたずねました。

koumon大津閘門です。鉄の扉になっていますが、当時はヒノキの木製で、門の開け閉めによって水位を調整して船が行き来したそうです(パナマ運河と同様のやり方ですね)

紅葉が鮮やかな第一トンネルと第一疏水
第一トンネル東口には伊藤博文の「気象萬千」の扁額がつけられています。(残念ながらこの画像ではわかりませんが)その他にも数か所のトンネルに著名人の扁額がつけられていて、細かな所にもセンスを感じます。

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第一トンネル第一堅坑の前でも説明を受けました。
とにかく今のように立派な重機もなく、情報も乏しい状況下でのトンネル工事は困難を極め、十数名が亡くなったとの事。

尊い命を犠牲にされた方の努力があって琵琶湖疏水が完成して今もなお活躍しているのですね。

 

yamashinasosui山科に入ると
時折電車が見えました。陸橋に数名の撮鉄らしき人が何人かおられました。お目当ての電車待ちでしょうか?

山科疏水にはところどころにベンチがあり、紅葉を見ながらお弁当をいただきました。

春は桜もきれいでお花見も楽しめます。毘沙門堂に通じる安朱橋付近は地元の方々が育てられた菜の花と桜も楽しめる名所になっています。

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keage疏水沿いの道からはずれ、南下すると三条通りに出ました。三連休の日曜の午後ということもあり、京都方面の車線は渋滞していました。

こちらはウェスティン都ホテルの前の交差点です。南禅寺までの渋滞が続いています。

incline今や南禅寺の水路閣もすっかり京都の観光名所の一つになりましたが、当初南禅寺の水路閣は周囲の景観を乱すという反対意見があったそうです。今では南禅寺の見どころの一つと言っても過言ではないと思います。

インクラインの前で最後の解説ポイントとなり、ゴールの疏水記念館に着いて記念品のボールペンと疏水物語(飲料水)を頂戴しました。

実際に見て歩く事で琵琶湖疏水への知識だけでなく、感謝の気持ちもさらに深まりました。先人の偉業に改めて敬意を表したいと思います。